Lifestyle

インタビュー

恵比寿のビンテージマンション 〜都心でも出来る森の中暮らし〜

原克子さん

映画会社勤務/プロデューサー

katsuko hara / producer

2016.11.30

東京は渋谷区、落ち着きのある大人の街として有名な恵比寿エリア。駅から歩いて5分ほど、駅前から少し離れた住宅街に素敵なヴィンテージマンションがあります。このマンションの一室を木の香り漂う、居心地の良い空間にリノベーションして、ご家族で住まわれている原さんにお話を伺いました。今回は同じマンションにお住まいで、原さんの家のリノベーションのデザイン&コーディネートを担当された伊藤陽子さんのご自宅で、お二人が目指した住まいのカタチについてゆっくりとお話を伺いました。


──早速なのですが、原さんがご自宅をどのような経緯で伊藤さんにご依頼されたのか、またどのような家づくりをされたのかお話を伺えたらと思っています。まず、リノベーションの経緯をお話いただけますか?

克子さん)はい、以前はこのマンションの2階に暮らしていたんです。伊藤陽子さんとは元々友人で、よく子どもたちと一緒に家に遊びにいく間柄でした。その伊藤さんのお家が信じられないほど素敵なリノベーションをして暮らされていて、同じマンションとは思えない!と来る度に思っていたのが事のはじまりでしょうか。(笑)

─そうだったんですね。(笑)

克子さん)さまざまな部分で木をたくさん使っていて、ぬくもりがあって、開放感もあって。いつもきれいにされているというのもあるんですが、とにかく遊びにきた瞬間からリラックス出来る空間なんです。いつも、それがなぜなのか、どうしてこんなにリラックス出来るんだろう?って考えていたくらいで。

ちょうどその時に6階の部屋に引っ越しをすることになって、どうせなら私も素敵にリノベーションしたいなと思って。それまでも陽子さんには家造りについて話を聞いてもらっていたんですけど、この際だからとお願いをさせていただきました。最初にあったのは、とにかく居心地の良い家にしたい、ということ。その話をした時に、陽子さんからテーマとしてはいろいろあると思うけれども、仕事から帰ってきた時に、一息つけて、リラックスできる家ってどんな家なのか?そこから考えていくってどう?と提案をしてもらったんです。

シンプルだけど、使いやすい収納があれば、主婦にとっても使い勝手の良い空間になるのだろうし、でもただ使い勝手が良いというだけでなく、今の家族のそれぞれが居心地のいい家というのを考えてみたら?って。

─いいですね、どんな空間にしたいのか一緒に考えるところからスタートしたんですね。

陽子さん)そうですね。最初に克子さんから相談があった時は暑い時期だったよね。

克子さん)そうそう、6月くらいだったんじゃないかな。そこから、いろいろな所を見に行ったり。

陽子さん)いろいろ行ったよね。そこでご縁のあった小田原の林業・木材業の皆さんのところに遊びに行って。どうせ造るんだったら、子どもたちに立っている木を見せようって。

─そこからどんなお話をしていったんですか?

克子さん)2階に住んでいた頃に、一度リフォーム業者さんに見積りとリフォーム後のパースイメージを取ったことがあったんです。で、その時の会社の方がイメージを見せながら色々説明してくれたんです。『これで全部新しくなりますよ!』と。でも、それを見た時に、あまり素敵だと思えなかったんですよね。

もちろん、古いものがきれいになって、新しくなっているのでそれはそれでいいんですけど。何か居心地の良さというものを感じなかったんです。そこから考えたのは、その家のパースには木の素材があまりなかったんですよね。で、もしかしたら、居心地の良さと木の存在はなにか関係しているんじゃないか、って。

陽子さん)イメージパースあったね。そうそう、それを見ながらこの部分は違うかな、というような話をしたり。

─いろんなディスカッションを重ねながら、設計していったわけですね。

陽子さん)そうですね、話している中でいろいろ決めていきましたね。今回は見せる収納というのを1つのコンセプトにしたんです。それは克子さんの家には本が沢山あって、とにかく家中に本があるイメージ。それを一か所にまとめたいという要望があったんです。また旦那様が料理がすごく好きなので、料理器具を沢山お持ちになっていて。それら2つを隠すのではなく、暮らしの中でよく使うものでもあるし、ディスプレイして見せながら収納しているようなデザインにしています。

本棚の方は、そのエピソードを聞いた時に、小田原に一緒に行った時に土場※にあった耳付きの材が数多く積んであったことを思い出して、せっかくだからあの材を使って大きな本棚をつくる事を提案させていただきました。

無垢材というのは、新建材と違って今日電話したら明日運んでもらえるものではないんですね。きちんと乾燥させる必要があるので時間が掛るものは半年くらい乾燥期間が必要です。なので、リフォームで無垢材を活用するのは材自体がどこにどれだけあるか、その辺りの把握が出来ていないと難しいという点もあるんです。


─そうなんですね。それであの壁一面の本棚が完成したのですね。

克子さん)陽子さんが本棚を提案してくれた時に、いろんな参考写真を持ってきてくれて。木の風合いのある感じがいいよねって。沢山の写真の中からお気に入りの本棚を見つけて、そこから参考にできる要素を入れ込みつつ。今回の無垢材の良さを引き出すデザインになっていると思います。

─無垢材の本棚、素敵ですね。施工は大変だったんですか?

克子さん)最初木材が沢山届いて。それを大工さんがパズルを組むように仕上げてくださいました。しっかり作っていただいているので、子ども達がその本棚によじ登って遊んでます。(笑) 陽子さんの娘さんも、遊びに来た時に登ってたり。

陽子さん)えっ、そうなの!知らなかった。(笑)スイマセン。。

─実際に家が完成して、暮らしてみての感想はいかがですか?

克子さん)一番の変化は子ども達ですね。旅行で数日空けて帰ってくると、まず木のいい匂いがする、これが我が家の匂いだって。私は慣れてしまってわからないんですけど、子ども達はすごく感じるみたいで。

それから、それまでは外食が好きだったのに、家で食べたいというようになって。家からあまり離れたくないみたいなんです。あとは子ども達の友達が遊びに来ても、すぐ靴下を脱いで素足で遊び回るんですよね。大人でも友人達が遊びに来た時に最初は遠慮してた人も、気がついたら靴下を脱いでリラックスしていることがあって。無垢のフローリングの感触を楽しんでいて、すごく気持ち良さそうなんですね。やっぱり木の持つ魅力があるんだなって。そういう姿を見ると私も嬉しいですね。

陽子さん)私の家もそうなんですが、無垢材のフローリングは適度に手入れをしてあげる必要があるんです。オイルを塗ったり。それでも、冬に素足で歩いても暖かいんですよね。ひやっとするあの感覚ないんです。夏でも冬でも、両方気持ち良く過ごせるので非常に気に入ってます。

木の素材が多い家は本当にリラックス出来ますね。私もこの家に住むようになって、家で過ごす時間が増えました。小田原の方達との出会いをきっかけに設計・デザインする時に表現する幅が増えたこと、そして木の魅力を通じて多くの方を笑顔にする機会をもらえたことに感謝しています。

─克子さん、陽子さん、今日はお忙しい中お時間いただきまして、ありがとうございました!

◎ヨウデザイン(伊藤陽子さんのデザイン事務所)
http://yohdesign.jp

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